12.22.2023 | カテゴリー, Tax
企業が研究開発費クレジット(R&Dクレジット)の還付請求に必要な情報を提供するための猶予期間が延長されました。
2021年、Internal Revenue Service(内国歳入庁、以下“IRS”)はR&Dクレジットを申請する納税者に、より多くの情報を求めるガイダンスを発表しました。このガイダンスにて、R&Dクレジットの還付請求が有効になるためには、納税者はすべての事業構成要素を特定しなければならないとされています。また、各構成要素について、研究活動とその研究を行う人物を特定し、何を発見しようとしているかといった各人の研究内容の詳細を記述しなければなりません。加えて、適格賃金、適格備品費用の合計額、適格契約研究開発費用の合計額につていも記載する必要があります。
これらの情報提供を正しく行うための猶予期間は、当初2024年1月10日までとなっていましたが、IRSは今回この期限を2025年1月10日まで延長しました。この期間中、R&Dクレジットの還付請求内容に不備がある納税者にはIRSから通知が送られ、通知を受けた納税者は45日以内に不足する情報を提出する必要があります。