06.21.2024 | カテゴリー, Tax
大学のスポーツ選手は、今やName, Image and Likeness (自身の氏名、イメージ及び肖像権, 以下NIL)を使用してお金を稼ぐことが可能になりました。大学のスポーツ選手の支援者達は、非営利団体を設立し、NIL契約を通じて資金を提供することで選手を支援しています。中には、非営利団体が受け取った寄付金の全額を大学のスポーツ選手に支払うと明言する団体もあります。従来、Internal Revenue Service(内国歳入庁、以下“IRS”)は、一部の団体について内国歳入法501条(c)(3)の非課税団体と同様の資格を付与していました。しかし、昨年2023年5月にIRSは、NILの非営利団体の多くは主としてアスリートの利益のために運営されており、501条(c)(3)の資格要件に該当しないと非公式に述べていました。さらに2024年4月には、IRS長官が議会での公聴会においてNIL団体の一部に対して501条(c)(3)の資格の取り消しや認定否認の手続きを開始したと述べました。つまり、IRSはNIL団体に対して法令遵守に基づく調査に着手したことを認めました。