06.09.2023 | カテゴリー, Tax
衣料品寄付についての慈善寄付控除に関する税務上の留意点について一例を紹介します。
ある男性(納税者)が状態の良い衣料品を2つの慈善団体に170回を超える寄付を行い、その都度受領書を入手しました。当納税者は合計$25,000以上の衣料品寄付による慈善寄付控除を申請するため、Form 8283 (現金以外の寄付控除に関する税務様式) を確定申告書に添付しましたが、寄付した衣料品の鑑定書を入手していませんでした。当納税者は1品あたり$5,000を超える衣料品を寄付していないため鑑定書は不要であると主張しました。
一方、税法上のルールでは多数の同種品の寄付を行った場合には合算する必要があります。本ケースでは、合計$5,000を超える価値の衣料品を2つの慈善団体に寄付したため鑑定士が署名した適格な鑑定書が必要でした。租税裁判所は税務上必要な鑑定書の未入手を理由に、当納税者の慈善寄付控除を否認しました。